寒い中、いかがお過ごしでしょうか。
本日、お話ししますのは、優しい最後の思い出話
「ラストメモリー」
についてです。
以前に私がお話しましたように、寝台車の空間は、想葬のラストドライブでございます。
先日、こんな家族のお話を聞きました。
「お父さん、寝てないんでしょ?大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だよ。でもさ、ふと思うと、『あー、もういねぇんだなぁ』ってさ。キツイよ、正直な。」
「分かるよ。私だって遺品を整理してたら、私が子供の頃使ってたものがたくさんあるんだもん。『あー、まだ、大切に持ってたんだ、、、』って。それにさ、お母さん、使えるものはちゃんと使ってる人だったから。」
と涙を堪える様に、上を向きながら話されておりました。
ふと、私が亡くなった時に、このように話してくれる人がいるのかなぁと不安に思ったくらいでした。
写真は、先日、別の御葬家で北陸地方まで、ご家族とご一緒に、故人様をお送りした帰り道に撮った写真でございます。
こちらの御葬家様も、ご自身の方が心労されて、御傷心の事と思いますのに、私どもが「こちらのSAで休憩をとりますので、どうぞ、何かお召し上がりになられてはいかがでしょうか。」と申し上げましたところ、「わたしにはお気遣いなさらず、運転手さん達も何かお召し上がりになられてください。」と御心遣いいただきまして、心が温かくなった次第でございます。
我々が車を走らせるのは、故人様の御移動だけでなく、ご家族様の御心と、そして思い出達を乗せているからに他なりません。
これからも私達スリーアールズ株式会社は、これからも全ての想いを乗せて、走り続けます。
ライター:関根